王仏冥合(読み)オウブツミョウゴウ

デジタル大辞泉 「王仏冥合」の意味・読み・例文・類語

おうぶつ‐みょうごう〔ワウブツミヤウガフ〕【王仏冥合】

法華経本門の教えが国家社会指導原理となることによって、この世に寂光浄土が実現するという日蓮の教え。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の王仏冥合の言及

【公明党】より

…この段階では,政権獲得の意図はないから衆議院には議員を送らないとくり返し言明していたが,60年に池田大作が同会第3代会長に就任するとともに,政治進出の方向はますますはっきりしたものとなり,翌61年に同会の各級議員を包含した組織として公明政治連盟が結成され,さらに64年衆議院へも進出するという含みのもとに,これを改組して公明党が結成された。この段階での公明党の基本的な政治路線は〈中道主義〉であり,中道左派的な性格が強かったが,組織としては創価学会との二重組織で,綱領にも〈王仏冥合の大理念〉といった教義上の用語が導入されているなど,同党は宗教色を色濃く残していた。しかし,このことはまた公明党の選挙の際の強味を示すものでもあり,学会組織を総動員して選挙運動を展開した結果,67年には最初の衆議院議員選挙で25名を当選させ,さらに69年の総選挙には47名の当選者を出して,いっきょに第3党へと躍進した。…

※「王仏冥合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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