精選版 日本国語大辞典 「玩び」の意味・読み・例文・類語
もて‐あそび【玩・弄・翫】
- 〘 名詞 〙
- ① いつくしんで心の慰めにする人。遊び相手。
- [初出の実例]「思ひの外の事、おのづから出で来るを、いとをかしきもてあそびなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)
- ② 賞翫しつれづれをなぐさめるもの。また、なぐさみごと。
- [初出の実例]「御前近き前栽、五葉・紅梅・桜・藤・山吹・岩つつじなどやうの春のもてあそひをわざとは植ゑて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
- ③ 手まさぐりにして遊びなぐさむもの。おもちゃ。
- [初出の実例]「かっこと申物は尋常なるものにて、児若衆達のもてあそびになって」(出典:虎明本狂言・鍋八撥(室町末‐近世初))