現形・顕形(読み)げんぎょう

精選版 日本国語大辞典 「現形・顕形」の意味・読み・例文・類語

げん‐ぎょう ‥ギャウ【現形・顕形】

〘名〙
① いままで見えなかったものが、その形をあらわすこと。姿をみせること。また、その形。また、罪や敵対行為など悪事が発覚することをいう。げぎょう。
※二十巻本和名抄(934頃)二「鬼 四声字苑云鬼〈略〉鬼物隠而不欲顕形故俗呼曰隠也 人死魂神也」
② 現在の形状

げ‐ぎょう ‥ギャウ【現形・顕形】

〘名〙 (「げんぎょう」の撥音「ん」の無表記) 形をあらわすこと。神仏などが人の目に見えるように姿をあらわすこと。
伊勢物語(10C前)一一七「おほん神、げぎゃうし給ひて、むつましと君は白浪瑞垣(みづがき)の久しき世よりいはひそめてき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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