琵琶瀬湾(読み)びわせわん

日本歴史地名大系 「琵琶瀬湾」の解説

琵琶瀬湾
びわせわん

浜中町南東にある小湾。太平洋に面して北は霧多布きりたつぷ島、南は嶮暮帰けんぼつき島に囲まれる。湾口は東に開き、そのほぼ中央部に(高さ三九メートル)がある。湾奥の北部には霧多布の市街地があり、霧多布大橋下の隧道で浜中湾に通じる。「東行漫筆」には「キイタツフ、ケ子ホ、島二ツあり。此所潤あり。好し。此湾をビバセと云」とある。小島は「戊午日誌」(能都之也布誌)に「ブシワタラ」とみえ、「一ツの岩島(中略)奇怪の岩石簇々畳々として一ツの島をなし」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android