甕調郷(読み)みかつきごう

日本歴史地名大系 「甕調郷」の解説

甕調郷
みかつきごう

郷域は現小城おぎ郡三日月町一帯に比定される。この地域には土生はぶ遺跡など弥生時代以降の遺跡がある。

郷名は「肥前風土記」にはみえないが、風土記にいう小城郡七ヵ郷の一と考えられる。「和名抄」に「甕調」とあり、高山寺本は「美加豆支」、刊本は「美加都岐」とよむ。

「甕調」の名は中世にも残り、「ミか月のこう」(文永三年六月日「肥前国郡郷検注帳案」竜造寺家文書)、「三ケ月東郷」「三ケ月西郷」(中山法華経寺蔵「日蓮筆双紙要文」裏文書の建長元年八月日僧貞弁領知所々注進状)などとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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