甕調郷(読み)みかつきごう

日本歴史地名大系 「甕調郷」の解説

甕調郷
みかつきごう

郷域は現小城おぎ郡三日月町一帯に比定される。この地域には土生はぶ遺跡など弥生時代以降の遺跡がある。

郷名は「肥前風土記」にはみえないが、風土記にいう小城郡七ヵ郷の一と考えられる。「和名抄」に「甕調」とあり、高山寺本は「美加豆支」、刊本は「美加都岐」とよむ。

「甕調」の名は中世にも残り、「ミか月のこう」(文永三年六月日「肥前国郡郷検注帳案」竜造寺家文書)、「三ケ月東郷」「三ケ月西郷」(中山法華経寺蔵「日蓮筆双紙要文」裏文書の建長元年八月日僧貞弁領知所々注進状)などとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android