なま‐し・い【生】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]なま
し 〘 形容詞シク活用 〙 - ① なまである。なまなましい。また、生きている。
- [初出の実例]「生(ナマ)しき穀を貯へ聚め」(出典:涅槃経集解巻十一平安初期点(850頃))
- 「又傍を見給へば死骨白骨なましき人」(出典:御伽草子・酒呑童子(室町末))
- ② 未熟である。不十分である。
- [初出の実例]「譬ば熟める廱(はれもの)は壊るること則ち易し、生(ナマ)しきときは則ち破るること難きが如く」(出典:聖語蔵本成実論天長五年点(828)一六)
- 「衆生の機なましき時は、感応なし」(出典:梵舜本沙石集(1283)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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