感応(読み)カンノウ

デジタル大辞泉 「感応」の意味・読み・例文・類語

かん‐のう〔‐オウ〕【感応】

[名](スル)《「かんおう」の連声れんじょう
仏語。人に対する仏の働きかけと、それを受け止める人の心。また、信心神仏に通じること。
外界からの刺激によって心が深く感じ動くこと。「真の芸術に接して感応した人々」
誘導ゆうどう2

かん‐おう【感応】

[名](スル)かんのう(感応)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「感応」の意味・読み・例文・類語

かん‐のう ‥オウ【感応】

〘名〙 (「かんおう」の連声)
① 仏語。
(イ) 仏が人に応じたはたらきかけ(応)と、人がそれを感じとる心のはたらき(感)。〔法華玄義‐六上〕
(ロ) (転じて) 信心が神仏に通じること。感通。
霊異記(810‐824)上「其の風流の事、神仙感応し、春の野に菜を採り、仙草を食ひて天に飛びき」
② 心が感じこたえること。また、感動すること。
万葉(8C後)五・八五三・序文「今以邂逅相遇貴客感応輙陳欵曲」 〔易経‐咸卦〕
感覚器官が刺激に反応すること。
導体磁気または電気を帯びること。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

かん‐おう【感応】

〘名〙 =かんのう(感応)日葡辞書(1603‐04)〕

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普及版 字通 「感応」の読み・字形・画数・意味

【感応】かんおう

心が動いて作用する。〔易、咸、彖伝〕咸は感なり。柔(兌)上りて剛(艮)下る。二氣感應して、以て相ひ與(くみ)するなり。

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