生体弁(読み)セイタイベン

デジタル大辞泉 「生体弁」の意味・読み・例文・類語

せいたい‐べん【生体弁】

心臓弁膜症弁置換術で用いられる人工弁の一。ブタ大動脈弁ウシ心膜などが使われる。耐久性は機械弁よりも劣るが、血栓ができにくいため、抗凝血薬を服用し続ける必要はない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の生体弁の言及

【人工弁】より

…人工弁がはじめてヒトに使用されたのは,1952年アメリカのハフナーゲルC.A.Hufnagelが考案したもので,大動脈弁閉鎖不全症患者の下行大動脈に挿入された。以来今日まで幾多の改良が加えられ,現在多数の人工弁が使用されているが,大きく分けると機械弁と生体弁に分けられる。(1)機械弁 ボール弁,ディスク弁,傾斜型ディスク弁,二葉弁などがあり,とくにスター型ボール弁は60年に臨床使用が始められてから今日まで広く使用されてきた。…

※「生体弁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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