生化学的人種係数(読み)せいかがくてきじんしゅけいすう(その他表記)biochemical racial index

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生化学的人種係数」の意味・わかりやすい解説

生化学的人種係数
せいかがくてきじんしゅけいすう
biochemical racial index

A 型とB 型の血液型出現率の比によって表わされた人種係数。第1次世界大戦末期の 1918年,ヒルシュフェルト夫妻はマケドニア戦線に集った 16 ヵ国の兵士約 8500 名の血液型を調べてみたところ,ABO 式血液型の出現頻度が人種によって違うことを発見。これをA 型とB 型の出現率の比,すなわち (A%+AB%)/(B%+AB%) によって表わして生化学的人種係数と呼んだ。彼らはこの係数を用いて世界の人種をヨーロッパ (2.0以上) とアジアアフリカ (1.0以下) ,中間型の3種に分類した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android