生化学的調節(読み)せいかがくてきちょうせつ(その他表記)biochemical modulation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生化学的調節」の意味・わかりやすい解説

生化学的調節
せいかがくてきちょうせつ
biochemical modulation

最近,癌の化学療法に持ち込まれた概念。抗癌剤 effecting agentを投与する際,それと同時にあるいはその前後に,ある物質 modulatorを投与することによって,その抗癌剤の活性化を促進したり分解を抑えたりすることである。これによって抗癌剤の効果を高めたり,正常細胞に対する毒性を軽減したりするメリットが得られる。この場合の modulating agent; modulating factorは抗癌剤でも非抗癌剤でもかまわない。臨床の場で用いられている代表的な治療法としては,5-Fu-MTX (メソトレセート) 交代療法,5-Fu-ロイコボリン併用療法あるいはテガフール+ウラシル (UFT) などがあげられる。またビンクリスチン,アドリアマイシンなどの薬剤における耐性をベラパミルといったカルシウム拮抗剤との併用により克服するような研究も進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む