生抜かる(読み)ナマヌカル

デジタル大辞泉 「生抜かる」の意味・読み・例文・類語

なま‐ぬか・る【生抜かる】

[動ラ四]うっかり油断する。また、どことなく間が抜けている。
「―・って侮られな」〈浄・松風村雨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「生抜かる」の意味・読み・例文・類語

なま‐ぬか・る【生抜】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「なま」は接頭語 )
  2. なんとなく油断して失敗する。
    1. [初出の実例]「なまぬかって侮られな」(出典:浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)うばぞろへ)
  3. いやに間の抜けたところがある。
    1. [初出の実例]「あのなまぬかった禰宜めが、某に一礼もせいで」(出典:虎寛本狂言・禰宜山伏(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android