狂言の曲名。山伏狂言。伊勢(いせ)の禰宜が街道の茶屋で休んでいるところに、羽黒山の山伏(シテ)が入ってき、茶がぬるいの熱いのと難癖をつけ、あげくは禰宜に自分の肩箱を担げと無理難題。茶屋が仲裁に入り、名作の大黒天(大黒の面を使用、子方のときは使用せず)を持ち出し、これを祈り招いたほうを勝ちにしようと提案する。2人が祈りだすと、大黒天は禰宜のほうへ向き浮かれ立ち、山伏がむりやり自分のほうに向かせようとすると槌(つち)を突き出し、ついには追い込む。神仏混淆(こんこう)の時代、禰宜と山伏はともに民衆のなかに分け入った宗教者であり、いわば商売敵(がたき)でもあった。いつも下手(したで)に出るがしたたかな禰宜、威勢がいいが空いばりの山伏――宗教者を見つめる狂言作者の目は、いつも鋭い。類曲に「犬山伏」がある。
[油谷光雄]
[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新