狂言の曲名。山伏狂言。伊勢(いせ)の禰宜が街道の茶屋で休んでいるところに、羽黒山の山伏(シテ)が入ってき、茶がぬるいの熱いのと難癖をつけ、あげくは禰宜に自分の肩箱を担げと無理難題。茶屋が仲裁に入り、名作の大黒天(大黒の面を使用、子方のときは使用せず)を持ち出し、これを祈り招いたほうを勝ちにしようと提案する。2人が祈りだすと、大黒天は禰宜のほうへ向き浮かれ立ち、山伏がむりやり自分のほうに向かせようとすると槌(つち)を突き出し、ついには追い込む。神仏混淆(こんこう)の時代、禰宜と山伏はともに民衆のなかに分け入った宗教者であり、いわば商売敵(がたき)でもあった。いつも下手(したで)に出るがしたたかな禰宜、威勢がいいが空いばりの山伏――宗教者を見つめる狂言作者の目は、いつも鋭い。類曲に「犬山伏」がある。
[油谷光雄]
新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...