生物模倣化学(読み)せいぶつもほうかがく(その他表記)biomimetic chemistry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生物模倣化学」の意味・わかりやすい解説

生物模倣化学
せいぶつもほうかがく
biomimetic chemistry

実験室における化学反応に比べ,生体内の化学反応は,(1) 室温程度の低い温度で,(2) 選択性に富んでおり,(3) 穏和な条件で比較的速く進行する。こうした生体内化学反応と同様な条件下で,高度に選択的な化学反応を実験室で実現しようとする研究分野を生物模倣化学という。生体内の化学反応は,生体内の酵素がになっている。酵素の機能はまず反応基質を認識し,それを取込み,次に整然とした3次元配列をもつ反応基により,酸化還元あるいは加水分解などの化学反応を行なっている。このような立場から,修飾シクロデキストリンなどの研究が進められている。

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