田中 智学(読み)タナカ チガク

20世紀日本人名事典 「田中 智学」の解説

田中 智学
タナカ チガク

明治〜昭和期の仏教運動家,仏教学者



生年
文久1年11月13日(1861年)

没年
昭和14(1939)年11月17日

出生地
江戸・日本橋(東京都中央区)

別名
号=巴雷,師子王道人

経歴
明治3年日蓮宗門に得度するが、12年脱宗帰俗して在家仏教運動をはじめ、13年横浜で蓮華会結成、17年には東京で立正安国会をおこす。23年「龍口法難論」を述作し、34年「宗門之維新」を刊行。44年日本国体学を提唱して日本国の法華経的解釈を試み、台頭しつつあった国家主義と呼応してその運動を進めた。大正3年立正安国会等を合同して新たに国柱会をおこし、独自の日蓮主義運動を展開した。国体学の提唱者であると同時に仏教革新運動者でもあり、近代日蓮信仰の開拓者でもあった点が、高山樗牛らの文学者に影響を与えることになった。著書に「宗門之維新」「日蓮上人之教義」「大国聖日蓮上人」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「田中 智学」の解説

田中 智学 (たなか ちがく)

生年月日:1861年11月13日
明治時代-昭和時代の仏教者
1939年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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