蓮華会(読み)レンゲエ

デジタル大辞泉 「蓮華会」の意味・読み・例文・類語

れんげ‐え〔‐ヱ〕【×蓮華会】

奈良当麻たいま7月22日の夕に修する法会
山伏修行を終えて山を出る際の行事吉野金峰山寺のものや鞍馬くらま竹切祭が知られる。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「蓮華会」の意味・読み・例文・類語

れんげ‐え‥ヱ【蓮華会】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 六月二〇日、京都鞍馬寺の毘沙門堂法師が山刀で大蛇に見立てた青竹を切る式。鞍馬の竹切り。竹切の会式。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「鞍馬竹截〈略〉六月二十日竹伐の事、具には蓮華会と云」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)六月)
  3. 奈良県金峯山寺で七月七日(古くは六月九日)に行なわれる法会。早朝より講中の人々が蓮(はす)の花を持ってのぼり、蔵王堂に供え、蛙に扮(ふん)したものを僧達が祈り責め、やがて人間に立ち返らせるといった儀式が行なわれる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「吉野蛙飛(九日)当山の蓮華会也」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)六月)
  4. 奈良県の当麻(たいま)寺で、七月二二日に修する法会。中将姫が蓮の糸の曼荼羅(まんだら)を感得した記念という。

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世界大百科事典(旧版)内の蓮華会の言及

【延年】より

…そして,時の経過とともに延年芸にはさまざまの意匠がこらされ,演ぜられる芸能の種類もしだいに増加していった。たとえば多武峰では6月の蓮華会の延年が盛大であったが,その蓮華会延年の室町後期における演目をみると,頌物,俱舎舞(くしやまい),切拍子,乱拍子,音取(ねとり),楽,朗詠,白拍子,開口,連事(れんじ),狂物,伽陀,小風流,大風流,鉾振(ほこふり)などがあり(1515年(永正12)の《蓮華会延年式目》),演目の増加と次第の整備がいっそう進んでいることがわかる。これを興福寺など他の寺院の室町期の演目に比較してみると,多少の出入りはあるが,大略は上記の多武峰蓮華会の延年式目に一致する。…

※「蓮華会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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