田代皖一郎(読み)タシロ カンイチロウ

20世紀日本人名事典 「田代皖一郎」の解説

田代 皖一郎
タシロ カンイチロウ

明治〜昭和期の陸軍中将



生年
明治14(1881)年10月1日

没年
昭和12(1937)年7月16日

出生地
佐賀県小城郡多久村

学歴〔年〕
陸士〔大正2年〕卒,陸大〔明治36年〕卒

経歴
明治37年陸軍歩兵少尉となり日露戦争出征。大正2年参謀本部付となり、歩兵第30連隊長、参謀本部課長を経て、昭和5年第27旅団長、6年支那駐在武官などを務め、7年の上海事変では臨時上海派遣軍参謀長となりテロで倒れた派遣軍司令官・白川義則大将を助け、早期に事件を収拾して高く評価された。9年中将に進むと共に憲兵司令官となり、10年第11師団長を務める。11年支那駐屯軍司令官に任じられたが重病のため香月清司中将にその職を譲り、12年7月天津で病没した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田代皖一郎」の解説

田代皖一郎 たしろ-かんいちろう

1881-1937 明治-昭和時代前期の軍人
明治14年10月1日生まれ。日露戦争に歩兵少尉として出征。昭和7年の上海事変では臨時上海派遣軍参謀長となった。9年陸軍中将となり,11年支那駐屯軍司令官に任じられたが,12年7月16日天津で病没。57歳。佐賀県出身。陸軍大学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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