日本歴史地名大系 「甲佐平村」の解説 甲佐平村こうさびらむら 熊本県:下益城郡砥用町甲佐平村[現在地名]砥用町甲佐平甲佐岳(七五三・二メートル)南の斜面一帯に立地する。上益城郡坂谷(さかだに)村(現甲佐町)および同郡水越(みずこし)村(現御船町)との境域でもある。南には東の境貫平(かんだいら)村から筒(つつ)川が蛇行西流し、字吐合(はけあい)で緑川に合流する。筒川対岸に福良(ふくら)村、緑川対岸に古閑(こが)村がある。中世は甲佐郷に属した。甲佐岳山頂近くには勧請年代不明の甲佐平吉見(こうさびらよしみ)神社がある。「国誌」にみえる上宮大明神で、下宮は甲佐郷の鎮守甲佐神社である。また筒川・緑川合流点のやや下流の高台に中世の山下の高(やましたのたか)城跡がある。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳によると高二七三石四斗、うち田方一〇〇石二斗・畠方一七三石二斗。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報