甲智郷(読み)こうちごう

日本歴史地名大系 「甲智郷」の解説

甲智郷
こうちごう

和名抄」高山寺本には甲智とあるが訓を欠く。東急本には甲知とあり、「加久知」と訓を付す。長岡京跡出土木簡に「阿野郡川内郷」とあり、郷内に「延喜式」兵部省にみえる駅馬四を置いた南海道河内こうち駅が比定されるので、郷名は河内であろうか。応永一三年(一四〇六)成立の白峯寺縁起に、保元の乱後讃岐に配流となった崇徳上皇は、長寛二年(一一六四)没するまで「国苻甲知郷鼓岳」で過ごしたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android