町尻殿跡(読み)まちじりどのあと

日本歴史地名大系 「町尻殿跡」の解説

町尻殿跡
まちじりどのあと

藤原道長の兄で、町尻殿・二条関白の名でもよばれた藤原道兼の邸跡。「拾芥抄」は「町尻院、二条北、町東、関白道兼家」とする。二条大路の北、町小路の東に位置したところから「二条殿」(栄花物語)ともよばれた。この地は現在の竪大恩寺たてだいおんじ町を中心に、いずみ町・冷泉れいせん町・二条新にじようしん町にまたがる。

道兼は、摂政位を兄道隆に奪われ、道隆死後関白となったが病のため在職七日にして没し、ために七日関白といわれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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