最新 地学事典 「異甲類」の解説
いこうるい
異甲類
学◆Heterostraci 英◆heterostracans
無顎綱翼甲形亜綱の一目。北米の上部カンブリア系からAnatolepisの皮甲の断片が発見され,最古の脊椎動物として知られる。シルル紀後期~デボン紀前期に栄え,デボン紀末まで生息。体の前方部は大きな皮甲で,後方は多数の小さな鱗で覆われていた。皮甲はアスピディンからなり,その最表層に象牙質結節を備えていた。対鰭がなくて遊泳力は乏しく,ほとんどが底生で,泥の中の微生物を水と一緒に口から飲み込み,側面の鰓孔から出すときに濾過して食べていた。1対の鼻孔と頭頂部に1個の松果体孔をもつ。デボン紀前期には,ある程度の遊泳力をもつPteraspisや,大型で底生のDrepanaspisなどがいた。
執筆者:後藤 仁敏

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

