痛痛・傷傷(読み)いたいたしい

精選版 日本国語大辞典 「痛痛・傷傷」の意味・読み・例文・類語

いたいた‐し・い【痛痛・傷傷】

〘形口〙 いたいたし 〘形シク〙 (いたましい意の形容詞「いたし」の語幹を重ねて、意味を強めたもの)
① 非常にかわいそうだと感じられるさまである。見ていて気の毒に思う状態である。たいへん哀れである。
※胡琴教録(13C初)下「そこぶるはやくいたいたしくひくべきなり」
浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)道中双六「可愛(かはい)の形(なり)や、いたいたしや」
程度のはなはだしいさま。大層。
※玉塵抄(1563)四六「よい酒をすごいていたいたしう飲で」
いたいたし‐げ
〘形動〙
いたいたし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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