大学事典 「登録料」の解説
登録料
とうろくりょう
入学時に学生が大学に登録するための費用で,フランスの大学などで徴収されている。日本では入学時に支払う費用として入学金と同じ意味で使われる場合がある。しかし,入学前に一括して支払うものを入学登録料と呼び,入学しなかった場合にその一部を返還するものや,編入学の場合に登録料と呼ぶことがあるなど,さまざまな用いられ方をしているのが現状である。海外の国公立大学で入学時に支払う費用の場合は低額であることがほとんどで,日本や韓国の高額の入学金と区別して登録料と呼ぶ場合もある。たとえば,フランスの大学の2013年度(2013年秋から2014年夏)の登録料は,学士課程で183ユーロ,修士課程で254ユーロ,博士課程で388ユーロである。またドイツの大学では登録料にあたるものは徴収していないが,学生が保険に加入する義務があるため,大学入学時に1ヵ月50ユーロ(2013年現在)程度の費用が必要とされる。
著者: 小林雅之
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報