白かす(読み)シラカス

デジタル大辞泉 「白かす」の意味・読み・例文・類語

しら‐か・す【白かす】

[動サ四]興をさます。しらけさせる。
「人を―・し、その座をさますなり」〈十訓抄・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白かす」の意味・読み・例文・類語

しらま‐か・す【白かす】

〘他サ四〙 (「かす」は接尾語)
① 興をさまさせる。
山家集(12C後)下「山里の心の夢に惑ひをれば吹きしらまかす風の音哉」
相手勢いをくじく。衰えさせる。しらむ。しらます。
保元(1220頃か)中「敵、魚鱗に懸破らんとすれば、御方鶴翼(かくよく)に連なって射しらまかす」
刃物の切れあじを鈍らせる。しらむ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

しら‐か・す【白かす】

〘他サ四〙 (「かす」は接尾語) 白けさせる。興をさます。気まずくさせる。
※十訓抄(1252)二「我はいまだ乱れぬままに事うるはしくひもさしかためて、人をしらかし其の座の興をさますなり」

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