改訂新版 世界大百科事典 「白保竿根田原洞穴人」の意味・わかりやすい解説 白保竿根田原洞穴人 (しらほさおねたばるどうけつじん) 沖縄県石垣島,石垣市白保の白保竿根田原の近くにある洞穴で,山内平三郎の洞窟調査が契機となり,2008-09年の沖縄県埋蔵文化財センターの調査によって発掘された数点の人骨。年代は,米田穣により,人骨の有機物を測定する放射性炭素法で2号頭頂骨片が約2万400年前,4号中足骨が約1万8800年前,8号腓骨が約1万5800年前と推定された。他の骨は弥生時代以降に属する。2号人骨の約2万400年前という年代は,人骨から直に推定された年代としては,日本で最古となった。形態特徴の詳細は,まだ報告されていない。執筆者:馬場 悠男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by