白斑(太陽)(読み)はくはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「白斑(太陽)」の意味・わかりやすい解説

白斑(太陽)
はくはん

太陽面の縁近くに見られる白い斑点。その周囲より数百ガウスの強い磁力線が白斑部分を貫いている。白斑は周りの光球面よりくぼんでいてその壁が明るい。したがって、斜めに見ると、明るさが目だつ。太陽縁で明るいのはそのためである。黒点近傍に見られるが、太陽活動の極小期には極域にも見られ、極白斑とよばれている。

[日江井榮二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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