朝日日本歴史人物事典 「白明」の解説
白明
平安時代後期,美濃国(岐阜県)の鵜飼いの長。仁平(1151~54)ごろ,長良川筋の7郷に21戸あった鵜飼いを,稲葉郡長良・岩両村へ,さらに武儀郡小瀬村に移住させ,鵜漁の発展をはかった。また,平治の乱(1159)に敗れて東国へ落ちる途次の源義朝をかくまい礼遇し,出立のとき鮎鮓と腰糧を献じたという。建久3(1192)年上洛の途次,頼朝は白明の子孫を召見してその徳に報いた。<参考文献>『長良川鵜飼の記』,片野温『長良川の鵜飼』
(田島佳也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報