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鵜飼い うかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鵜飼い
うかい

() を飼いならしてアユなどの魚をとる漁法。これを生業とする人もさす。ウは主としてウミウが用いられるが,浅い川ではカワウも使われる。岐阜県長良川,大分県日田の三隈川などで,6月から 10月頃にかけて行なわれるアユ漁が最も著名。中国,インドでも行なわれる。

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デジタル大辞泉の解説

う‐かい〔‐かひ〕【×鵜飼い】

《「うがい」とも》
を飼いならして鮎(あゆ)などをとらせること。また、その鵜を使うのを職業とする人。鵜匠(うじょう)。岐阜長良川のものが有名。 夏》「老なりし―ことしは見えぬかな/蕪村
御厨子所(みずしどころ)膳部(ぜんぶ)の下役で、魚をとる者。
[補説]曲名別項。→鵜飼

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百科事典マイペディアの解説

鵜飼い【うかい】

訓練した(ウミウまたはカワウ)を使ってアユなどをとる漁法。日本では古代から行われ,朝廷や幕府の保護を受けて続いてきた。筑後川流域など各地で行われるが,岐阜県長良川が観光的に最も名高い。
→関連項目犬山[市]岩国[市]ウミウ岐阜[県]岐阜[市]雀部荘

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世界大百科事典 第2版の解説

うかい【鵜飼い】

飼いならしたウをつかって魚をとる漁法。世界でも珍しい漁法で,現在は日本と中国大陸だけにみられる。ウは大食であり,飼育中のウミウの例では,1日に10cm大の魚なら約40尾を食餌とする。この貪食性,いいかえればウの高い捕魚能力を利用したのが鵜飼いである。すなわち,ウはくちばし最大限70~80度開くことができ,体長35cm大の魚をふつうにまるのみし,強力な消化酵素短時間のうちに溶解してしまう。そこで,ウの頸部下端を首結いとよぶ麻縄などでしばり,のんだ大きい魚が胃に入らず食道にたまるようにしておき,水に放って捕食させるのである。

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大辞林 第三版の解説

うかい【鵜飼い】

〔「うがい」とも〕
鵜を飼いならして、アユなどの魚を捕らせる漁法。多くウミウが使われる。夏の夜、かがり火を焚いて行う。古くから各地で行われ、岐阜県長良川のものなどが有名。中国やインドでも行われる。 [季] 夏。
を業とする人。鵜匠。鵜飼い人びと。鵜人うびと[季] 夏。

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世界大百科事典内の鵜飼いの言及

【アユ(鮎)】より

…網では,海でシラスアユを漁獲する巻網,袋網,成魚をとる四つ手網,投網,刺網,引網などが用いられる。現在でも夏の風物詩として残るウを利用した鵜飼いは,7世紀の《隋書》倭国伝にも見える古くからある漁法で広く存在したが,その一部が様式化されたものといわれる。また,初秋には産卵のため川を下るアユをすのこで川をせき止めて漁獲する方法もある。…

【桂女】より

…江戸時代,京都西郊の桂の地に住み,特徴ある白布の被物(かずきもの)を頭に巻き,年頭八朔には天皇・公家・京都所司代をはじめ富豪・有力諸家に出入りし,婚礼・出産・家督相続などのさいに祝言を述べた桂女は,古くさかのぼると平安後期,桂供御人として天皇に桂川の鮎を貢献した鵜飼い集団の女性たちであった。鎌倉時代には鮎を入れた桶を頭上にいただく鮎売りの女商人であったが,生業の鵜飼いが衰える室町時代には鮎鮨,酒樽,勝栗などを持ち,畿内を中心に広く各地の公家・寺院・大名の間を遍歴する一種の遊女として姿を現す。…

【川漁】より

…その他,タデの葉,サンショウ・クルミの皮の汁,石灰などを川に流すドクナガシ(毒流),川水を濁すニゴシブチ(濁淵),流れをせきとめて行うセボシ(瀬干),カイボリ(搔掘)なども古風な漁法である。なお,今は観光化して著名な長良川などの鵜飼いも,高知県四万十川上流残存のウヒキ(鵜曳),トリヒキ(鳥曳)習俗にみるように,かつてはさらに広く各地で行われていた。川狩り【橋本 鉄男】。…

【長良川】より

…本支流の各地にキャンプ場が開かれ,アユ釣りでも親しまれる。岐阜市内も清流が流れ,水泳場にもなり,夏の夜には観光鵜飼いが行われる。また都市用水,灌漑用水にも利用される。…

【美濃国】より

…長良川水系での鏡島湊と大野湊,本郷湊と間島,竹ヶ鼻村との対立,揖斐川水系での大垣湊と舟付,栗笠,烏江との争論などがそれである。
[長良川の鵜飼い]
 全国的にも,また美濃国内でも幾ヵ所かで行われていた鵜飼いのなかで,長良川の鵜飼いは,尾張藩の支配下にあって,将軍家献上ということで,鵜匠,御鮨屋に対する保護はもちろんのこと,幕府法令をもって長良川水系を鵜飼い最優先の川となし,鮎鮨の江戸搬送には老中奉書をもって,東海道宿継ぎを確実ならしめるなど,特別の保護や特権が与えられていた。また,19世紀に入ると,近代以降の観光鵜飼いの出発ともいうべき庶民の鵜飼い見物船が多数出るようになった。…

※「鵜飼い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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