家庭医学館 「白癬菌性肉芽腫」の解説
はくせんきんせいにくげしゅ【白癬菌性肉芽腫 Trichophytia Granuloma】
皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)が真皮(しんぴ)や皮下脂肪組織(ひかしぼうそしき)で増えておこる深在性真菌症(しんざいせいしんきんしょう)です。猩紅(しょうこう)色菌の感染が原因です。
浅在性白癬(せんざいせいはくせん)に対して副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン(ステロイド)外用剤を誤用したためにできる限局性白癬菌性肉芽腫(げんきょくせいはくせんきんせいにくげしゅ)と、白血病(はっけつびょう)、自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)の患者さんや、免疫抑制薬が使われている人など、免疫力が低下した人におこりやすい汎発性白癬菌性肉芽腫(はんぱつせいはくせんきんせいにくげしゅ)とがあります。
限局性白癬菌性肉芽腫は抗白癬剤の内服で治るか改善しますが、汎発性白癬菌性肉芽腫は、基礎疾患の状態によっては、治りにくいことがあります。