白絵(読み)シラエ

デジタル大辞泉 「白絵」の意味・読み・例文・類語

しら‐え〔‐ヱ〕【白絵】

彩色していない絵。墨の線だけで描いた絵。土佐派の絵などにいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白絵」の意味・読み・例文・類語

しら‐え‥ヱ【白絵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 彩色していない絵。墨絵。土佐派の絵などにいう。しろえ。
    1. [初出の実例]「母のほとけをかりに預る〈岱水〉 産棚に白絵の桶を居ならべ〈友五〉」(出典:俳諧・幽蘭集(1799))
  3. ( がさびしげなものであるところから ) みすぼらしいこと。貧相なこと。
    1. [初出の実例]「揚巻にゃア虫がある。しかもしらゑに貧といふ虫だ」(出典:歌舞伎・助六廓夜桜(1779))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android