世界大百科事典(旧版)内の百分率法の言及
【絶滅生物】より
…デエーG.P.Deshayes,C.ライエル,シュカートC.Schuchertらによって,このような現生種extant speciesと絶滅種extinct speciesとの百分率が実際に算出されたが,少しずつ違いはあるとしても,おおよそ次のような値となっている。 古第三紀 始新世 1~5% 漸新世 10~15% 新第三紀 中新世 15~50% 鮮新世 50~90% 第四紀 更新世 90~100%しかし,このような百分率法(地層中に含まれる化石群の総種数に対する現生種数の割合)は,生物界全般にわたる傾向を読みとる場合に最も有効であるということを認識しておかなければならない。例えば脊椎動物の絶滅率の方が腕足動物のそれよりも高いというようなことが,時代によってあるので,何についての絶滅率(あるいは生存種百分率)であるかを明確にしたうえで,その適用限界を考慮しておく必要がある。…
※「百分率法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」