学者(読み)がくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「学者」の意味・読み・例文・類語

がく‐しゃ【学者】

〘名〙
学問にすぐれている人。学問研究仕事としている人。
※菅家文草(900頃)二・相府文亭、始読世説新書「学者誰家異杏壇、紅花好是雨中看」
※談義本・風流志道軒伝(1763)一「味噌のみそくさきと、学者の学者くさきは、さんざんのものなりとて」 〔五代史‐史匡翰伝〕
学芸などを修行し、学んでいる人。
※正法眼蔵(1231‐53)四禅比丘「学者まづすべからく、仏はいかなるべしとならふべきなり」
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九「蛍を集め雪を積むも学者の心長き例(ためし)」 〔史記‐太子公自序〕
③ 一般に学のある人。もの知り。
※天草本伊曾保(1593)イソポの生涯の事「トノワ gacuxa(ガクシャ)デ ゴザレバ、コノ モンジヲバ ナント ワキマエサセラルルゾ」
落語・阿七(1890)〈三代目三遊亭円遊〉「乃公(おれ)の伯母さんてェ人は〈略〉大変な学者で」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「学者」の意味・読み・例文・類語

がく‐しゃ【学者】

学問の研究を仕事としている人。
学問のある人。豊富な知識のある人。
[類語]学究碩学学徒・研究者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「学者」の読み・字形・画数・意味

【学者】がくしや

学ぶ人。〔論語、憲問〕古(いにしへ)の學は己の爲にし、今の學は人の爲にす。学問のある人。〔旧五代史、史匡伝〕尤も春秋左氏傳を好む。(つね)にるの暇(いとま)に、學(まね)きてせしむ。

字通「学」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android