益無し(読み)ヨウナシ

デジタル大辞泉 「益無し」の意味・読み・例文・類語

よう‐な・し〔ヤウ‐〕【益無し】

[形ク]「やくなし」の音変化。
「只今むなしうなり給ひて―・し」〈浮・五人女・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「益無し」の意味・読み・例文・類語

よう‐な・しヤウ‥【益無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「やくなし(益無)」の変化した語 ) 無益である。かいがない。つまらない。
    1. [初出の実例]「やうなく此の度のいさかひしつべかめり」(出典:落窪物語(10C後)二)
    2. 「十にひとつも益(ヤウ)なき閑談(むだごと)ながら」(出典:読本・雨月物語(1776)貧福論)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android