益荒(読み)マスラ

デジタル大辞泉 「益荒」の意味・読み・例文・類語

ます‐ら【荒】

《「増す」に接尾語「ら」の付いた語》神や男性の雄々しくりっぱなようすをいう語。また、そのような神や男性。
こしを治めにでて来し―我すら」〈・三九六九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「益荒」の意味・読み・例文・類語

ます‐ら【益荒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ます」は「増す」の意。「ら」は接尾語 ) 神や男の雄々しく力のあるさまにいう語。また、その神やその男。
    1. [初出の実例]「しなざかる 越(こし)を治めに 出でて来し 麻須良(マスラ)われすら」(出典万葉集(8C後)一七・三九六九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android