目立(読み)めだたしい

精選版 日本国語大辞典 「目立」の意味・読み・例文・類語

め‐だたし・い【目立】

〘形口〙 めだたし 〘形シク〙 (古くは「めたたし」) 目立って見える。いちじるしい。顕著である。めだたわしい。
発心集(1216頃か)六「其けしきよのつねの事にあらず。目たたしきほどに見えければ」
めだたし‐さ
〘名〙

め‐だ・つ【目立】

〘自タ五(四)〙 特に人目につく。きわだって見える。目に立つ。
浮世草子懐硯(1687)二「椽(たるき)をみがき軒をならべ煙寛(ゆたか)なる町づくり目だちけるに」
※俳諧・三冊子(1702)白双紙「懐紙に恋を目立たする事、神代会合より日ぽんはじまるの例也」

め‐たて【目立】

〘名〙 のこぎりの歯や、やすり・ひきうすの目などが減って鈍くなったのを鋭くすること。また、その職人
※それから(1909)〈夏目漱石〉三「近頃イオリンの稽古に行く。帰って来ると、鋸の目立ての様な声を出して御浚ひをする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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