日本歴史地名大系 「直泰夜話」の解説 直泰夜話なおやすやわ 勅使川原三左衛門直泰著解説 酒井氏の前橋在城時代の初代藩主重忠から九代忠恭に至る間の、制度・所領・治績、家臣の系譜・動静など、藩政全般にわたり記述してあり、酒井氏時代の前橋藩研究の最も基本となる領主側史料。とくに五代藩主忠挙の時代の記述が詳しい。「続々群書類従」地理部に「前橋風土記附録」として、その一部五六項が収録されたが、当時はこれが「直泰夜話」の一部であることは知られていなかった。その後岡田本・中沢本・武本などが発見され、「上毛及上毛人」などに発表された。昭和四一年宮下藤雄氏により、天明六年斎藤幸当写の三五九項(改項三七五項)が校注復刻された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報