精選版 日本国語大辞典「動静」の解説
どう‐せい【動静】
〘名〙
※本朝文粋(1060頃)三・弁散楽〈秦氏安〉「動静治乱之不レ同。声之所レ和謂二之楽一」
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉電影「時に随って動静(ドウセイ)するが政事家の活手段ぢゃ」
② 物事の動き・状態。有様。様子。どうじょう。
※玉葉‐治承五年(1181)四月二二日「凡近日之風聞、朝暮有レ変、遂二其動静一如何」
※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉二「間諜を用ひて世情の動静を探索するは」 〔六韜‐虎韜・動静〕
③ たちいふるまい。動止。
※文徳実録(879)序「動静由レ衷、毛挙無レ失」 〔礼記‐楽記〕
どう‐じょう ‥ジャウ【動静】
〘名〙 (「じょう」は「静」の呉音)
① =どうせい(動静)①
※梵舜本沙石集(1283)四「動静(どうじゃう)一致にして、法界性を全くす」
② =どうせい(動静)②
※雑談集(1305)四「語黙動静(ドウジャウ)躰安然也」
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