系譜(読み)ケイフ

デジタル大辞泉 「系譜」の意味・読み・例文・類語

けい‐ふ【系譜】

先祖から子孫に至る一族代々のつながり。師弟関係などのつながり。また、それを書き表した図や記録。系図。
同じような要素性質を受け継いでいる事物のつながり。
[類語]系図

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精選版 日本国語大辞典 「系譜」の意味・読み・例文・類語

けい‐ふ【系譜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 血縁などのつながりを示す記録や表。家譜。系図。
    1. [初出の実例]「父大臣弃不子、削除系譜」(出典:日本三代実録‐元慶五年(881)六月九日)
    2. [その他の文献]〔宋史‐芸文志〕
  3. もののつながり。系統
    1. [初出の実例]「あれがつまり無抵抗主義者の系譜ではないか」(出典:無抵抗主義者(1950)〈林達夫〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「系譜」の意味・わかりやすい解説

系譜
けいふ
genealogy

親子関係連鎖さし,またはそれを記録した図や文書をいう。通常は,父子関係あるいは母子関係のいずれかを単系的にたどるのが特徴であり,その世代深度の深さとか,特定人物との関係を誇示したりすることに用いられている。特定の祖先を共有する出自集団にも,系譜関係の明確なリニージと,系譜関係が明確でなくただ信じられているだけの氏族区分がある。

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百科事典マイペディア 「系譜」の意味・わかりやすい解説

系譜【けいふ】

現在の地位正当性を説明するために過去の系統をのべたもの。宗教的・政治的地位の系譜は,旧約聖書エジプトの碑文,記紀など世界各地の神話・伝説にみられる。また家系・世系のほかに,仏教界には伝法血脈(でんぽうけちみゃく)・仏舎利相承系図・宗派図,学芸では和歌の道統譜・琵琶相承系図,荘園所領の相続では伝領系図などがある。→系図

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図書館情報学用語辞典 第5版 「系譜」の解説

系譜

個人,氏族,家族,集団などの続き,継承の関係を書き表したもの.系図ともいう.個人,氏族,家系の系譜は,血縁関係を始祖から歴代にわたって書き表したもので,氏系図,家系図,家譜などともいわれる.集団については,教会,寺院の司祭,別当,住持などの継承関係を示したものや,武芸,学問,芸術の秘伝などの継承関係を示したものがある.また,宝物や特定の土地,荘園などの相続関係を記したものもある.

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普及版 字通 「系譜」の読み・字形・画数・意味

【系譜】けいふ

血統の図。

字通「系」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の系譜の言及

【系図】より


【日本】
 混用して系譜ともいう。先祖から代々の血統,続柄,家系を記述した文書をさす。…

【系譜学】より

…系譜または系図を究める学問をさし,古くは古代オリエントにあって,神話上・伝説上の英雄に起源を求めた家系譜が作られている。新約聖書《マタイによる福音書》の冒頭の,アブラハム,ダビデ王からイエスにいたる系譜は典型である。…

【由緒書】より

…物事の由来,とくに家,職人の職能などの起源,由来,系譜などを記したもの。とりわけ家の来歴や系譜,親族などを記した書類は重要で,由緒,履歴,家系,系譜などさまざまな呼称と共通の場合もある。…

※「系譜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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