相具(読み)あいぐす

精選版 日本国語大辞典 「相具」の意味・読み・例文・類語

あい‐ぐ・す あひ‥【相具】

(「あい」は接頭語)
[1] 〘他サ変〙
① 一緒に引き連れる。伴う。
今昔(1120頃か)三一「我を倡(いざなひ)て相具て、何(いづ)くとも不思(おぼえ)ぬ所に行しに」
② 維持する。持ち伝える。
※五音(1434頃)上「当流に、亡父一流を相具して、此道を記て以(もって)、三道をつたへ」
[2] 〘自サ変〙 夫婦になる。連れ添う。
※今鏡(1170)四「その御母は贈二位讚岐守俊遠とあひぐし給へりければ」
[補注](二)の意では「平家‐二」の「相具しさせて候ものが」のように上二段の例も見られる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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