相対的貧困(読み)ソウタイテキヒンコン

デジタル大辞泉 「相対的貧困」の意味・読み・例文・類語

そうたいてき‐ひんこん〔サウタイテキ‐〕【相対的貧困】

ある国や地域社会の平均的な生活水準と比較して、所得が著しく低い状態。→絶対的貧困相対的貧困率

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の相対的貧困の言及

【貧困】より

… 生存充足の絶対量を確保しえないものを絶対的貧困というが,この絶対的貧困の測定方式として,生活必需物資の量を積み上げて貧乏線poverty lineを算定するマーケット・バスケット方式などがある。やがて絶対的貧困から脱して,一般社会の平均とか標準とかの生活水準との比較による相対的貧困がとり上げられる。絶対的から相対的へという貧困認識の変化の過程で,貧困の再発見rediscovery of povertyが行われている。…

【貧乏線】より

…このような時代における貧乏線は,肉体的生存を維持するために必要な飲食物摂取量の市場価格を基礎にして決められる。他方,飢餓からの解放が実現されると,代わって身の回りにいる他者との比較から相対的貧困relative deprivationが意識されはじめる。このような新しい貧困が問題になると,貧乏線の決め方も平均的な生活水準との格差を念頭においた方式に代わる。…

※「相対的貧困」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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