相訪(読み)あいとぶらう

精選版 日本国語大辞典 「相訪」の意味・読み・例文・類語

あい‐とぶら・う あひとぶらふ【相訪】

(「あい」は接頭語)
[1] 〘自ハ四〙 互いに話し合う。求愛し合う。
万葉(8C後)九・一七四〇「わたつみの 神の女(をとめ)に たまさかに い漕ぎ向ひ 相誂良比(あひとぶラヒ)(こと)成りしかば かき結び 常世(とこよ)に到り」
[2] 〘他ハ四〙 (「とぶらう」の改まった言い方) 訪れる。たずねる。
源氏(1001‐14頃)夢浮橋「かくてこもり侍る間は、夜中あかつきにも、あひとぶらはんと思ひ給へ」

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