デジタル大辞泉
「常世」の意味・読み・例文・類語
とこ‐よ【常世】
1 「常世の国1」に同じ。
「―にと我が行かなくに小金門にもの悲しらに」〈万・七二三〉
2 「常世の国2」に同じ。
「田道間守―に渡り」〈万・四一一一〉
3 永久に変わらないこと。永遠。
「我妹子が見し鞆の浦のむろの木は―にあれど見し人そなき」〈万・四四六〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とこ‐よ【常世】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) 永久に変わらないこと。いつまでも続いているもの。また、そのさま。永久。永遠。
- [初出の実例]「あぐら居の 神の御手もち 弾く琴に 舞する女 登許余(トコヨ)にもかも」(出典:古事記(712)下・歌謡)
- ② =とこよ(常世)の国①
- [初出の実例]「この御酒は わが御酒ならず 酒(くし)のかみ 登許余(トコヨ)にいます」(出典:古事記(712)中・歌謡)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の常世の言及
【常世国】より
…海のかなたにあるとされた異郷で,永遠不変の国の意。記紀の伝承では大己貴(おおなむち)とともに国作りした[少彦名(すくなびこな)命]が常世国に渡ったといい,垂仁天皇は[田道間守](たじまもり)を常世国につかわして非時(ときじく)の香(かく)の木の実(橘)を求めさせたなどとある。《万葉集》の浦島子を詠んだ歌には〈ワタツミの国〉を〈トコヨ〉と表現し,〈常世の浪の重浪(しきなみ)よする国〉という常套句もあって,海原の印象と切り離せない。…
※「常世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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