真平御免(読み)まっぴらごめん

精選版 日本国語大辞典 「真平御免」の意味・読み・例文・類語

まっぴら‐ごめん【真平御免】

[1] 〘形動〙
① 平身低頭して謝るさま。
※虎明本狂言・二千石(室町末‐近世初)「只今のうたひは、某がうたはせたでは御ざらぬ、まっひら御めんなれ」
② 全くいやである、拒否したいなどの気持の強いさま。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)職人尽し「まっぴら御めんと逃げ出るを」
[2] 〘感動〙 江戸時代、職人、火消し博打打ちなどが人を訪ねた時や、人の前を通る時の挨拶として用いる語。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)五「モシ真平(マッピラ)御めんねヱ。〈略〉仕事をして居る形(なり)でめへりやしたト言ば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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