真栄田村(読み)めーだむら

日本歴史地名大系 「真栄田村」の解説

真栄田村
めーだむら

[現在地名]恩納真栄田まえだ

恩納うんな間切の南西部に位置し、北から西は東シナ海に臨み、東は山田やまだ村。所属間切の変遷谷茶たんちや村に同じ。当地美留びる(比留)とよばれる場所があり、「おもろさうし」巻一五の七三に「一 ひるの やせのし(美留のヤセの子)/ゑのち ふつくろに(命 懐に)/おやひやし あまへてつかい(御拍子 喜んで 招待)/又 けおのよかるひに(今日の良き日に)/けおのきやかるひに(今日の輝く日に)」とある。美留の前の海をビルミナトといい、港を命と頼む懐に例えたもの。「琉球国旧記」に恩納間切の港の一つとして「比留港」とみえ、近世も港として利用されたようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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