睡眠改善薬(読み)スイミンカイゼンヤク

デジタル大辞泉 「睡眠改善薬」の意味・読み・例文・類語

すいみんかいぜん‐やく【睡眠改善薬】

寝付きが悪い、眠りが浅いなどの一時的な不眠症状を緩和する薬。成分抗ヒスタミン剤生薬しょうやくなど。薬局で市販されている。
[補説]医師の処方する睡眠薬とは別の薬。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「睡眠改善薬」の解説

睡眠改善薬

ドリエル」は、薬局・薬店で購入できる日本初の睡眠改善薬である。寝つきが悪い、眠りが浅いといった一時的な不眠症状を緩和するとされている。病院で処方される睡眠薬とは成分が異なり、中枢作用の強い抗ヒスタミン剤である塩酸ジフェンヒドラミンが配合されており、これにより催眠作用を発揮させるのが特徴である。使い方は、寝つきが悪い時、眠りが浅い時、1日1回就寝前に服用(15歳未満は服用不可)とされている。それ以外に服用しないこと、連用しないこととされ、また2〜3回の服用後、症状の改善が見られない場合は服用を中止し、医師または薬剤師に相談するように指示されている。ドリエルを服用している間は、作用増強の恐れがあるので、他の睡眠鎮静薬、鎮咳去痰薬、かぜ薬、抗ヒスタミン含有内服薬(鼻炎薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬)、解熱鎮痛薬アルコールを含む飲料類を併用してはならない。さらに、ドリエル服用後は自動車または機械類の運転操作は行ってはならず、翌日まで眠気、だるさが残っている場合も、症状が消えるまで同様である。副作用としては、昼間の眠気、悪心、頭痛、起床時の頭重感、多夢、胃痛、気分不快などが挙げられる。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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