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催眠薬(読み)サイミンヤク

デジタル大辞泉の解説

さいみん‐やく【催眠薬】

眠りを誘発する薬。不眠症の治療に用いる。20世紀半ばまでブロム剤バルビツール酸系の薬剤が使用されていたが、中毒や依存などの問題があり、1960年代以降は抗不安薬のベンゾジアゼピン系の薬剤が広く使われている。トリアゾラムはベンゾジアゼピン系催眠剤の一つ。眠り薬睡眠薬睡眠導入剤睡眠障害改善剤。催眠剤催眠鎮静剤入眠剤

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

催眠薬【さいみんやく】

眠り薬,睡眠薬とも。中枢神経系の機能を抑制して睡眠状態を誘発する薬物の総称。作用部位により分類すると,1.大脳皮質を麻痺(まひ)して脳睡眠を誘発するもの(皮質性催眠剤)。ブロムワレリル尿素など。2.脳幹に作用し自律神経中枢を鎮静して体睡眠を起こし漸次脳睡眠に移行するもの(脳幹性催眠剤)。アモバルビタールフェノバルビタールなどのバルビツール酸類がある。作用の特徴により速効型,持続型に,使用上の便宜から就眠剤,睡眠剤,熟眠剤にも分類される。副作用としては習慣性のあるものが多く,慢性中毒では全身倦怠(けんたい),幻覚などの症状がある。
→関連項目持続睡眠療法不眠症

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世界大百科事典 第2版の解説

さいみんやく【催眠薬 hypnotics】

中枢神経系の機能を低下させて睡眠につかせるか,あるいは強制的に一定時間眠らせるような薬物をいう。いわゆる〈眠り薬〉で,睡眠薬ともいう。催眠薬はバルビツレートと非バルビツレート催眠薬に大別される。
[バルビツレートbarbiturate]
 バルビツール酸類ともいう。バルビツール酸はマロン酸CH2(COOH)2と尿素CO(NH2)2の結合した化合物であって,5位のHが種々の基と置換されている。バルビツール酸は下のような平衡を保っていて酸性を呈し,ナトリウム塩やカルシウム塩を形成する。

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大辞林 第三版の解説

さいみんやく【催眠薬】

中枢神経機能を抑制し、自然睡眠に近い睡眠を催させる薬。睡眠薬。眠り薬。

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世界大百科事典内の催眠薬の言及

【鎮静薬】より

…緊張と不安を解き,また就寝時に眠りやすくするために用いる薬物の総称。大脳皮質を軽度に抑制すれば目的が達せられるので,通常,バルビツレート,抱水クロラール,ブロムワレリル尿素,グルテチマイド,メチプリロンなどの催眠薬が用量を減少して鎮静薬として用いられる。最近では,図のような薬物よりもベンゾジアゼピン系抗不安薬(クロルジアゼポキシド,ジアゼパム,ニトラゼパム,フルラゼパムなど)が鎮静の目的で用いられる。…

※「催眠薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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