抗ヒスタミン剤(読み)こうヒスタミンざい(英語表記)antihistamines

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「抗ヒスタミン剤」の意味・わかりやすい解説

抗ヒスタミン剤
こうヒスタミンざい
antihistamines

アレルギー現象に対抗する薬剤の一つ。アレルゲン (アレルギーを誘発する物質) が体内で反応を起すときに,ヒスタミンが放出されてアレルギー反応を起すと考えられている。 D.ボベ,E.フールノーらが,このヒスタミンの活動を封じればアレルギー反応を抑制できるとの考えで研究を始め (1933) ,B.ハルパンが最初抗ヒスタミン剤アンテルガン Anterganを製品化した (42) 。以来各種の抗ヒスタミン剤が開発され,理論と臨床上の事実から,風邪頭痛,乗物酔いなど広い領域に応用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報