知ぬが仏(読み)しらぬがほとけ

精選版 日本国語大辞典 「知ぬが仏」の意味・読み・例文・類語

しら【知】 ぬ が仏(ほとけ)

  1. 知れば腹も立ち、苦悩や面倒も起こるが、知らないから腹も立たず、心のひろい仏のようにしていられる。見ぬが仏。転じて、当人だけが知らないで平気でいるさまをあざけっていう語。
    1. [初出の実例]「ふみてもや雪にしらぬか仏のざ〈重貞〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
    2. 「然しおれが斯ういふ気になって居るのを知(シ)らぬが仏(ホトケ)」(出典歌舞伎処女翫浮名横櫛(切られお富)(1864)中幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android