知恵付(読み)ちえづける

精選版 日本国語大辞典 「知恵付」の意味・読み・例文・類語

ちえ‐づ・ける チヱ‥【知恵付】

〘他カ下一〙 ちゑづ・く 〘他カ下二〙
① いろいろと知識を身につけさせる。修行させる。会得させる。
浮世草子日本永代蔵(1688)五「胡麻壱粒を種として此ごとくなれる事をしらざりき。是をそもそも智恵(チヱ)付しは長崎に纔(わづか)なる町人
そばにいる人がいろいろと教えそそのかす。あれこれと入れ知恵をする。
※古活字本荘子抄(1620頃)四「重とは聖人か二たひ出共なを盗人知恵つけた者ぞ」

ちえ‐づ・く チヱ‥【知恵付】

[1] 〘自カ五(四)〙
① 気がつく。
政基公旅引付‐永正元年(1504)四月一七日「此御一行之御文書にて各智恵付申候」
② 知恵が増してくる。子どもが成長するにつれて知恵が備わってくる。知恵が付く。〔詞葉新雅(1792)〕
[2] 〘他カ下二〙 ⇒ちえづける(知恵付)

ちえ‐づけ チヱ‥【知恵付】

〘名〙 (「ちえつけ」とも)
① 知識を身につけさせること。修行させること。会得させること。習得させること。
※俳諧・談林十百韻(1675)下「三文もせぬ筆津虫なく〈正友〉 智恵つけや先小学の窓の露〈卜尺〉」
② そばの者がいろいろとよけいな入れ知恵をすること。

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