最新 地学事典 「石榴石上族」の解説
ざくろいしじょうぞく
石榴石上族
garnet supergroup
一般化学組成が{X3}{Y2}(Z3)ϕ12で表される鉱物の上族で,6族に細分される。Xには十二面体席,Yには八面体席,Zには四面体席の中心に入る元素,ϕにはO, OH, Fが入り,大部分は立方晶系(空間群Ia3d)で,OHを含む2種類が正方晶系(空間群I41/acd)。ZにSi3が通常知られるざくろ族で14種類ある。主な固溶体系列にグランダイト(grandite)とパイラルスパイト(pyralspite)がある。それぞれは灰ばん(礬)ざくろ石(grossular)・灰鉄ざくろ石(andradite),および苦ばんざくろ石(pyrope)・鉄ばんざくろ石(andradite)・満ばんざくろ石(spessartine)の語頭をつなぎ合わせてつくられている。Zに{Si(Al, Fe3+)2}がショーロムざくろ石族で6種類ある。Zに(V5+, As5+)3がベルゼリウスざくろ石族で4種類ある。ほかに,Zが空席,Si2と空席(正方晶系のアンリターミアざくろ石とホルツタムざくろ石),ZがLi, Zn, Al, Fe3+でそれぞれ占められるものがある。Yに入る元素は,Mg, Al, Si, Sc, Ti, V3+, Cr3+, Mn2+, Fe2+, Zr, Sn4+, Sb5+, Te6+, U6+, Xに入る元素は,Na, Mg, Ca, Mn2+, Fe2+, Y。参考文献:Grew et al.(2013) Am. Min., Vol.98: 785
執筆者:加藤 昭・端山 好和・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

