石母田城(読み)いしもたじょう

日本の城がわかる事典の解説

いしもたじょう【石母田城】

福島県伊達郡国見町にあった戦国時代の平城(ひらじろ)。同町史跡。伊達氏の重臣石母田氏の居城。同町内の厚樫山の麓に位置し、東西100m、南北120mの本丸と二の丸、三の丸からなる複郭式の城郭である。築城年代は不明。伊達氏当主の伊達稙宗(たねむね)と嫡男の晴宗(はるむね)の間で争われた天文(てんぶん)の乱(1542~48年)では、石母田城は稙宗方の拠点となった。『伊達正統世次考』によると、嫡男晴宗によって桑折(こおり)西山城(桑折町)に幽閉された稙宗は小梁川宗明に救出され、その後石母田城に移ったことにより、一時期稙宗派の拠点となった。しかし、1544年(天文13)、晴宗方に攻められて落城したため、稙宗は八丁目城(福島市松川町)へ拠点を移した。1590年(天正18)、豊臣秀吉の奥州仕置により、主家の伊達氏(伊達政宗(まさむね))が大崎郡・葛西郡に国替えになると、城主の石母田景頼は伊具郡に移り、石母田城は廃城となった。城跡には土塁や堀跡が残っており、また本郭は畑地、二の郭や家中屋敷は宅地になっているが、当時の屋敷割がそのまま残っている。JR東北本線藤田駅からバスで県北中前下車。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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